言葉は朝に生まれ夜に翔け上がる/
ぽえむ君
生まれたばかりの言葉は
まだ何も見えなくて
朝の光と音だけを
感じるままに反応する
言葉は意識を持ちはじめ
ようやく言葉は
言葉として目覚める
言葉は
見えるところへと
届くところへと
自由に動き回り
世界を知りながら
やがて
夜の空へと翔け上がる
言葉は
見えないところへと
届かないところへと
自由に広がりながら
世界を駆け巡り
やがて
朝の地上へと舞い降りる
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