第二章/藤原有絵
 
優しい意志を添えて弔った
恋の生まれ変わりに
巡り会ってしまう必然


どうして


なんて言わなくても
きっとよくて


古い琺瑯の如雨露が
くすくす囁いている

花が咲くには
丁寧さと慎重さが必要ね と



呼吸を整えて
背筋を伸ばして

胸を張って


見た事無い
第二章の始まりが来るわ




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