武士道/侍フィクション
 
みと鼻で笑ふ。

  信義など劈頭より無く

   廉恥の言葉すら存ぜず

    礼節を軽んず。

  名誉のみを貪欲に欲し

   質素を恥辱とし

    情愛は与えらしだけのものと信じて与えず。


   即ち是、古の日本人よりもっともかけ離れし

   悪しき当代人たちの退廃せし悲しき魂の詩である。


  いざ、誇り高き日の本の同胞

   この詩を踏み越えて、古き先人の屹立す

    秀麗なる高みを望む。
戻る   Point(5)