友人Tよ/山崎 風雅
 
 友人Tよ
 我が友よ
 お前と知り合ってもう4年になるよな
 一緒にふざけあったり
 人生を語りあったり
 愚痴を聞いたり
 聞いてもらったりしたよな

 お前は今まで苦しんできたよな
 お前の苦しみの半分も俺はわかっちゃいない
 だろうな

 そう
 お前は木枯らし吹く寒い街角を
 まるで一匹狼のようにふらつき
 全身で涙を流しているように見えたぜ

 友人Tよ
 お前は人一倍純情だよな
 人を疑うことを知らない
 澄んだ瞳
 この薄汚れた街の中で
 お前の瞳は何を見つけるんだい?

 友人Tよ
 お前は夢を追いつづけて諦めることをしないよな
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