押入れインディアン砦/銀猫
O・・・・・
HOWOOOOO・・・・・
雄叫びも勇ましく
羽根飾りの付いた槍も鋭い
酋長が聞き取れない奇声を上げると
一斉に彼らは突進する
保安官に勝ち目はあるのか?
残りの銃弾を数えて
(ひとりずつ確実に倒さなくてはならぬ)
(神よ)
(天よ)
(我に味方したまえ、我に力を!)
銃爪を引く!
WHAOOOOO!
WHAOOOOO!
BAGOOOOON!!
ZUGAHAAAAAN!!
四畳半の砂地にインディアンは次々に沈む
夕陽と同じ色の血が流れ
金星が瞬き始める頃
ようやく静寂が戻った
二の腕にバンダナを縛り
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