山の上で告げよ/ピクルス
 

ふるい手紙を火にくべたんか
けむたい朝に眼をしょぼしょぼさせとんね
一番遅くに寝たもんが
一番早くに目を覚ます
土鳩鳴いとるよ
くるくっく
卑しい国には正しい言葉なんてありゃあせん
えらい人はおえりゃあせん
熊手担いで畦まで歩こや
次はどうなるんかの
これからどうするんかの
あうんの戌に問い掛けて
吃りながらさらうんか
なきそなきそ濁りながら

からからの土手にも花が咲いとるけぇ
おまえ様のふくろうはうまく笑えたんか
またすこし霧かの霞かの
はごろものようじゃ
さむうないか
はらへっとらんか
あったけえと思うきもち
おいしいと眼を瞑るじゃろ
それで
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