戦いが終わった朝/ジム・プリマス
 
 戦いが終わった朝は

 すべてが夢だったのかのような

 とても爽やかな快晴で

 空には雲ひとつなかった

 朝焼けにけむる雨にぬれた

 アスファルトの上を車で飛ばしていたら

 聞こえてきた元春の歌

「本当のことなんて誰にも分からない」

 そうさ誰もわかってくれなかったけど

 辛かったんだ

 本当に辛かったんだ

 誰かに分かって欲しかったんだ

 素直になりすぎた精神が

 叫ぶのをどうすることもできないまま

 俺は久しぶりに泣いたんだ

 流れてゆく街の景色が滲んで

 虹色に輝いた

 あきらめなかった

 最後まで

 まけなかった

 今日まで

 失ってしまったものや

 手放してしまったものはたくさんあったけど

 それでも俺は自由を捨てなかったんだ

 俺はこの涙に誓う

 バサラの剣は

 絶対に手放さない

 俺は絶対にあきらめない

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