ブレイク・メラード/
ヰズミ
あらゆる所に悪は棲み
ぼくの目は知らぬふりを続ける
あまねく地に雨は降り
誰かに傘を届けようなどとは(思いも付かない)
肌に触れぬ火傷は
それでもはたはたと折り目を増して
陽炎は遠く
それでもわたしはちりちりと(焦げるようで)
憐れむのは誰
時を計るのは何
人などいなくなればよい
詩篇のみ残れば(それでよい)
黄色く乾いて
風化して(くずれて風に)
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