祈り/ごまたれ
 
いつか投げ捨てた祈りを

今更泣きながら探すあなたを見て

僕はただ物音をたてずに遠くから眺めていた

優しさが欲しい と

激しさも欲しい と

あなたは何度もわめいていたから

そんなもの持ち合わせていない僕は

ただ ひたすら遠くで見ていることしかできない

だからせめて

あなたが光あるほうへ歩いていけるよう

僕は祈りたいのだけれど

きっとあなたはまた

その祈りを投げ捨てては

泣きながら探すのだろう




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