愛されない孤独。。。/Lily of the valley
父が、言いました。
『お前なんかもう要らないよ。』と。
妹が、高校に通うために、父とボクの住む家にやってきた日のことです。
ボクが最初に住みだしたこの家。
父がボクを追って、ここに来たのは、ボクがこの家に来てから、1ヵ月後くらいのこと。
その時は、『お父さんには、お前が必要なんだよ。』って言ってたのに。。。
そう言った口で、今度は、『お前なんか要らない』という。
『何で?』
当たり前のように、ボクは訊ねました。
何と無く、理由は分かっていたけど。。。
『お前はこの子のスペアだったんだ。この子が来たら、お前が要らなくなるのは当然だろ。』
父は、さも当たり前のことのように言いまし
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