秋晴/水在らあらあ
 




中国人の女の子が
俺をじっと見ている
秋晴の真っ青な空の下
バスは
俺たちを乗せて
ゆっくり坂道を登ってゆく
母親が
女の子の目線をおって
俺と
目を合わせ 微笑む
まだ小さな君は
せかいを知らない
小さな
せかいに不慣れな目で
俺をじっと見ている
中国から
ヨーロッパへ
君は買われて
やさしい金髪の母親よりも
俺のほうがまだ身近に
感じるの かしら
ここにはね
マグノリアなんて
不思議な木もあるし
いいところだよ
今花は咲いていないけど
霧雨の中で映える花だよ
君の国の陶磁器のように
美しい肌を持った花さ
最近この街では
[次のページ]
戻る   Point(40)