深い愛/山崎 風雅
太陽の雫が落ちてくる丘で
あなたからの便りを待ちました
やがて日が暮れ
梟が夜を歌い上げる頃
あなたの寝息が聞こえてきます
あなたは私を必要としてますか?
そんな問いにさえ答えてくれない
悲しいです
朝日が昇るまでの
気が遠くなるような時間を
僕は夜露に濡れながら
どう過ごせばいいんでしょう
僕には力不足なのでしょう
あなたの心のドアを開けることは夢なのか
騒々しい昼間では
あなたは雑踏に紛れて
僕から遠い世界に旅立っています
影の長さが変る頃
あなたは僕の深い愛に気付くでしょう
その時、僕はきっとここにはいません
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