星を/はらだまさる
 
星をみるんだ

この街の真ん中で
分厚い手紙を齧りながら
発泡酒で侘しく
それも公園、
結構サムイもんだ
どこかの朝焼けまで
ずっと続いてる電柱に
ひっかかった安穏
夜の天井は低い

昨日、夢に出てきた
どうしようもなく濡れた女に
タオルを与えると
あぐぁあぐぁ
声を漏らしてた
この緑色の海にごろごろと
数え切れない劣等感が
鈍く転がってる

朧な眼つきで
神経を尖らせては
毎日決まって
探すんだ
まだ誰にも
侵されていない
魂の平野に刻んだ
最初の



星を

溝鼠(ドブネズミ)の、
ナメクジの、
田螺(たにし)の、牛蛙の、
美しさ

泥濘の大地に
光る


星を






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