顔/いわぼっけ
 
ひゃら ひゅうひゃら ぴっぴっぴぃ

驚きと怒りと苦しみが
悲しみ嘆き号泣する
芝居ではない現実が
原色の光線に炙られて
後戻りできない舞台の上に
引きずりあげられている

すれ違う漢達は皆奇妙な顔をしている
すれ違う俺の顔がある
とり澄ました俺の顔がある

  さてさて踊ってみませんか

  のっぺらぼっぽう ぴいひゃらら
  ひゅうひゃら ひゅうひゃら ぴっぴっぴぃ

  狂言回しがすれ違う
  お面の下にまたお面

  とてとて とんしゃら とんとんとん

  思惑違いになっている
  お面の次もまたお面
   
すれ違う漢達は皆奇妙な顔をしている

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