乱文の尼僧/
奥津 強
老いた 犬のような
祈りの 尼僧が 近寄ってくる
手には ガラスの 数珠
遠くには 私がいる
広がる 土地の中での
ああ!
私は 男だったのか?
・・・いいのか
尼僧よ 姓を 捨てよ
暗い 小屋に 住む
絶海の 尼僧
お前は 孤独だ
叫べ
狂え
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