赤い川/はらだまさる
 
緑色の空に紫の斑が浮かんだ桃色の虹が架かっている。
家の外は銀色の雨が降っている。
まずはじめに、それらはどこまでも繰り返される。
黄色の岩間を縫うような赤い川 ――― 。

水は下へ下へと流れてゆく。
水は私達に何の興味も示さない。
私達は無駄な力を使ってる場合が非常に多い。
争いのほとんどがそれだ。

暗闇の中で女が静かに瞑想している。
争いは朧な凹凸の繋がりで形成されているが
会話のひとつでもあるのだ。
それはあの岩と川の会話にも似ている。

白い鳥が三羽、雨の中を飛んでいる。
瞑想している女の家に近づく一人の男が歩いてくる。
巨大な蜥蜴が張り付いた窓の外
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