夕暮れルミュ/キメラ
 


中空にいつかのひかりの鳩
埋め尽くしながらのすれちがい
いちじるしい寂寥やら 俯き凍結した
懐古な木目の直線に 詠嘆なる向日葵
一閃の発火 ゆびさきつれづれ
塵のようなかお
放心な床をころがす日光更新まで
反復を絶念した窓辺に そらはなんて遠いままだろうか

たそがれがいのちをいぶき
ほかでもない これからの色づく牢獄より
装飾をほどこし 枯れた無窮の力なきうでを
憧れに変える悠久のため息よ

トパーズ爪弾き 柔らかきレッドローズ
銀河軌道に サファイア星海に
透過したヴィロー
真っしろな雲海は 散り散り窘めた造形の幾何学に憂い
あしもとから しめやかな
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