新しい 太陽/奥津 強
 
禁欲の 雲雀
邪宗の 太陽の 金泥する様よ
ああ 曇った 日差しが
真実の 雲雀を 照らす
私は まぶしい
新しい 禁欲が
感情の 閉鎖が
閉じこもり気味の
女と 子供達よ
君らに ひねくれた
希望を 与えよう
貪欲に 人生を 食い荒らせ
形など ない
雲雀は 空を 飛ぶ
これ  以上ない 欲求など
読経では あり得ない 感情
そうだ! 感情なのだ

人は 生死に 関し
形などない
生まれも 死も
禁欲の 太陽である

好きに 生きよう
私の 灰色かかった 太陽が
まぶしい
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