発音…/捨て彦
 


馬鹿と思った図書館の蔵書の数と
ビビッドに触れた少女の立体が
元画像で再び聞き巡った発音…





南の空は劇的にしくじっていた
賄賂は再三に渡ってビルの隙間から溢れ出す
真夜中は原っぱに一円玉が投げ捨てられ
まだら模様には一枚の浮気も海に捨てられない


ただそれはまったくもってふしだらな鳥の歩行
ジャブのけん制をしながらの慎みぶかきエンコード
スポーツを行う部内部のまだ若かりし変態の変態
瓦屋根を剥がし終わって地面と衝突しそうな真昼


そしてなお
金属類の中でいま思い浮かぶナイフのポリゴンを
今度は南京錠で朝焼けに貼りつけていく




その作業
分け前を与えたあとの猶予
馬鹿と
馬鹿の思い違いへの図書館
ビビッドに聞き惚れた実態としての今後
実録の画像が
再び平日に聞き巡った発音…




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