一筋の光/山崎 風雅
 

 緩やかなカーブ
 暗闇の中
 光る目
 先には本当に
 朝日が待ってくれてるのかな

 疑心 暗鬼を呼ぶ

 ビルとビルの間(さざま)で
 忘れ物をしたことに気付くも
 もう遅い

 温もりのない愛の油絵
 心の鏡は曇りっぱなし
 それでも
 この回る世界に飛び落とされないように
 慎重に毎日を歩く

 蛇の生殺しのような生活の中に
 一筋の光が射す
 僕の胸に突き刺さる


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