夕照/yukimura
 
時にいじめられるようになってから
ぼくはずっと生きる方法を考えていた
道ばたのカエルのように
いらない知識は全部捨てて
ぼくはこころで生きるために
こころには生きていて欲しいから
今日こそはからだを死なせなくちゃならない
こころとからだが一緒に生きていく方法を
ぼくは見つけられない
だから小さなボートに乗って
ぼくはどこかでぼくを生むんだ
母がぼくをそうしたように

マンションの7階にあるぼくの家のベランダ
ぼくの人生が手にしたせいいっぱいの高さ
そこから目をつむって飛びおりると
周りの空気がぼくをつかもうとしたけど
それよりも早くぼくは落ちていった
初めてのキ
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