永幻の波紋/
キメラ
やかなオーロラ色の4D
氷点下のさざなみ
ハレーに跨った魔女はせわしなく
宇宙塵を光年のかなたへ吹き上げながら
平均率を奏でる
それは
ちょうどよい紫の雪に
掠めゆくしら雪の懐に
最果てから
誰彼知らず繋がれた祈り
つぎつぎ目映く
わたしを通しては
幾千の高鳴りを知らせ
悠久の銀河を瞬く永幻の波紋よ
やがてこの空に生きよう
佇みからほんの一枚渡った
夜を告げる灯台のひかりが
すこし遠浅の海にひろがる
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