【後編】不老不死の男/橘のの
 

しました。


またいつか
人間というものが
生まれるまで
何年でも

眠って待とうと
決めました。


そして
せっかくなのだから
夢でもみたいと
思うのでした。


それも
できれば
ずいぶん昔に失った恋人
の夢をと願ったりするのでした。


あの
優しい彼女との日々が
たとえ夢であれ
もう一度続けばいいなと
思ったりするのでした。



わがままでしょうか?




ちょうど今
何もかも消えた地平線に
大きな夕陽が沈もうと
しています。



        *
 
 
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