宇宙をドライブする/ぽえむ君
 
秋の夜に車を走らせる

いつもよりも何か
エンジンが優しい
まっすぐな道のその上には
星が散りばめられ
宇宙を走ってゆく

いつもりも何か
ハンドルが柔らかい
曲がる道のその上にも
星が煌いていて
宇宙を流れてゆく

いつしかエンジンの音は
聞こえなくなり
いつしか細長い道も
見えなくなってゆく

わずか数分間の宇宙ドライブ

月までほんの数分間で
辿り着きそうだ
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