*あしおと*/かおる
 

あらしの余波だろうか
はたまた 世間のしがらみだろうか
木枯らしが 落ち葉といっしょに
チリと涙 芥とおもいまで まきあげて
足早に歩いていくコートをくすぐっていった
そして 今 スコーンと抜けた
あおいそらを 見上げる


     こおりつくような朝
     チリチリと木々を揺らす 赤
     もやもやした 頭の中で
     さすように目にしみる
     清々しい白に変容され
     こもれびにかわっていく
     カサコソ カサコソ 
     落ち葉を踏みしめた

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