魚/
ロク
こぼしきれない涙と共に
君は小さな魚になった
水のような言葉を吐いて
灰色の街へと逃げてゆく
いつか大きな水槽を買ったら
君を探しに街に出よう
そう呟いたら君はもう
街に紛れて居なかった
晴れた昼間のことでした
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