クレヨンの朝/青色銀河団
{引用=*
ぼくの町ではさあ
エプロンについた醤油のしみまでが神々しく輝くんだ。
- 朝 -
そいつを封筒につめてだな
なんにも書いてない便箋一枚
一緒にいれて。
灰色した丘のうえのポストまでまいにち投函しに行くんだ。
そうするとね
約束の日までにはきっと
やさしい泡みたいな返事が返ってくるよ。
わかるんだよ。
じぶんだけにね。
神様がしみわたるように語りかけてくれる朝がかならず訪れる。
ほんとだよ。
*
詩は生まれません。
いじわるな天使から君への伝言です。
*
ぼくに思い出はありません。
ぼくは机を叩いて嗚咽
[次のページ]
戻る 編 削 Point(12)