まさゆめ/キメラ
 
るで跨ぎの小川に無邪気の足枷
痛々しくも頼もしくひかりに流れる

真っ赤な可憐 肖像を色彩の果て
ここまで連れてきたというのか
赤い花壇遠目の天使 はねにふれながら
オレはもう始まりを覚えずにはいられない
銀座的虚構 包み始めのメロディーが
退廃ではない音律を間引いては
間隔なんてものをカタルシスに委ね
ぼろぼろだったから伝わりはしなかった


エントランスに逃げ込む
下方からの吹き上げる狂叫詩は弾き
耳が囚われている 裸足のまま開かれること
変態奇知外の性行為や滅裂陶に
ステップを鳴らし 心音が空間を媒介し始めた
罪びとだったプリミティブは空白をとびこえながら
かさなる二個のへや影をあそばす 


ほんとうに弱いにんげんなのだった


大きすぎて手に負えない
星のこえをきく
かなしみ
かなしかったから
丸の内が
燃えた
きみがないた
血流にあたたかで
すべてを砕き
かなわないくらいのもの


オレもう生きるのだめなんておもっていたよ
きみにあうまではずっと





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