繰り返す/ごまたれ
夜が来れば朝が来なければいいと思う
朝が来れば夜の闇が怖いと思う
人生なんか
笑えるほど身勝手なないものねだりで
そのねだり方が
また醜くて目も当てられやしない
綺麗なものが欲しいと
泣きながら願って
また壊れやすいものしか傍に置けないと嘆く
人生はずっと
わざとらしく大声で
手に入らないものを欲しがり続けるんだ
泣く理由も
立ち上がれない言い訳も
消えない傷も
忘れられない思い出も
棚に並べては
憎くなってすべて投げ捨てて
しばらくして
やっぱり悲しくなって
うなだれながら元に戻す
何回も何回も
繰り返して
その手が疲れ果てても
呪われたように繰り返していく
嫌いな朝が来ても
怖い闇が訪れても
その手は
何回も繰り返すんだ
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