苺ジャム幻想/
かとうゆえ
くちべにがなかったので
苺ジャムを のせてみた
妖しく光るくちびるは
あまい香りとふつりあい
苺畑に迷い込んだ王子様が
このくちびるに
くちづけをしてくれたなら
ジャムにも負けない甘い時間を
あのひとと すごせたなら
ながれる水のしょっぱさを
忘れさせてくれるなら。
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