ペンギン日和/橘のの
 
 
 
昼下がり

ちょうど
町までのバスが出た頃



 青 空



その青空に
ペンギンは
洗濯物をひろげる


真っ白な

雪のように真っ白な

洗濯物を



彼は
手にも似たツバサで
パンパンと
丁寧に叩きながら
ふと
見上げた空に



飛んでみたいなと
少し思った



それから
いい風が吹いて
エプロンをゆらした
 
 

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