ペンギン日和/
橘のの
昼下がり
ちょうど
町までのバスが出た頃
青 空
その青空に
ペンギンは
洗濯物をひろげる
真っ白な
雪のように真っ白な
洗濯物を
彼は
手にも似たツバサで
パンパンと
丁寧に叩きながら
ふと
見上げた空に
飛んでみたいなと
少し思った
それから
いい風が吹いて
エプロンをゆらした
戻る
編
削
Point
(6)