永遠石/
マッドビースト
った
永遠はいつでも始めることができることを
巡る季節の中で
星が沈み
咲く花の種が変わっても
約束や時間や言葉ではなくて永遠はひとの想いが実をつけるカレンダーにはない季節
咲かなかった僕たちの永遠の種子は半分だけ僕の中に残り
現在から湧き出て過去へ流れる情熱と記憶と思慮の川底に
磨かれた黒耀石のように硬く横たわっている
季節が移る度に鈍く光りながら
午後
僕の体温が世界に広がり続け
下肢は感動を忘れる
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