未完成な一行詩/海月
 
している、好き
とかじゃなくて
言葉に出来ない気持ち
一行詩でも歌えたら
僕はこんなにも苦しまずにすんだろう

季節は幾度も巡り
その度に僕は忘れようとしてきた
だけど
その度に僕は思い出して苦しくて
何度も忘れる術を考えた

二度と戻らない
その意味の重大さに今頃になって気づいた
繰り返していた方が良かったんだ
変化なんて求めちゃいけなかったんだ

相変わらず
一行詩は纏まらないままに
机の上、ゴミ箱の中
未完成で不器用な気持ちがある
未完成な一行詩があるだけ・・・

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