鼓腹撃壌/
あおば
朱鷺色のお腹を見せて
金次郎が腹鼓を打っていて
鼓腹撃壌の由来を思い出す
金次郎の満足そうな
お腹の色は朱鷺色で
今にも欲ではち切れて
臓物汚物を噴き出して
雲の裳裾を紅くする
偽ダヌキの金次郎
キタキツネに指差され
北の宿から逃げ出して
義理欠き欲かき汗をかく
くたびれもうけの
股旅者のお地蔵さん
朱鷺のお墓で懺悔する
南無阿弥陀仏の
ニッポニア・ニッポン
過去作
2003/10/12
戻る
編
削
Point
(2)