夜と夕陰を別つ道/相馬四弦
 
こがねに濡れた葉を踏みながら

いつしか夕餉の音も消えて

百年を灯している

弱く深深と佇む街灯を数えるように

ぽろぽろと

灰色の雨粒がレインコートを滑り落ちる

街外れへ伸びる緑道の彼方

広がるばかりの夜に

手を握り返した

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