蒼朝/山崎 風雅
 
 東の空から揚々と日の光りが白み始め
 僕らのこの街は柔らかに浮かび上がる
 すこし肌寒いひんやりとした空気
 胸いっぱいに吸い込んで蒼朝と一体になる

 まだ少し眠い目を大空に向ける
 いろんなことがあるけれど
 まだまだ平和だと思わせる
 蒼朝にはしゃぐスズメたち

 あわただしい昼の喧騒に襲われるまでの
 ほんの少しの間
 僕は太陽が昇るさまを
 目を凝らして眺めて
 今日一日の安寧を願う
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