なるようになる/山崎 風雅
果てしなく続く道
果てることなき夢の断片
遠ざかる夏の声
訪れるのは冬の足音
泣き叫ぼうが
大笑いしようが
詩を書こうが
書くまいが
明日は無神経に玄関のドアから忍び込んでくる
丸い月に叫ぶ夜
狼はもういない
淋しい独り遊びに付き合ってくれないか?
もう心が擦り切れそうだ
真紅の夜によがる声が聞こえてくる
ここはどこだ?
そうだ
天国なんだ
地獄なんだ
そんなことどうでもいいんだ
僕の前に道が開けてる以上
進むしかないんだ
戻ることはできやしない
飽きることなく空気を吸って吐く
そして天を仰ぐ地に目を落とす
ジェットコースターだね、まるで
静かで深い夜に埋没しながら
きりきり舞い
薄れていくのは意識で
膨らんでいくのは妄想
あんなに大切にしてたおもちゃさえ
今はどこにあるのかわからない
どうかしてるんだ、この俺は
なるようになればいいんだよね
ね、神様
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