永遠/キメラ
 
間違えただけ”
違う


そうじゃない
欲しがったのは欠片程の産声をあげた魂だ

哀しみの海に欠けた水性を憂い
星のさざなみに
繋ぎ止めきれぬ白日に
この胸の切り裂きを
叶えられなかった蒼白い掌を
照らし続けた
ひかりだ


すこし突き放していた4月
永遠を見つけた

レール遥かを見つめ
歩き出す歩幅に
恋人のような月明かりが先を照らす





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