海の藻屑/atsuchan69
破れ、はためく帆と罪の波間にとぶ 潮しぶき
低い空の大理石にも似た模様が 狂い、ちぎれ
セイレーンの叫びに群がるのは、
姿なき乳濁色の「ざわめき。
水の泡立ちに「美しく覗く 翠の岩礁
神秘の底知れぬ深い翳り、
無垢と悪意のなだらかな起伏に
やがて大波をあつめ 遥かに聳え立つ「恐れ
風もなく穏やかな海が寝返り、
微かな希望を「ふたたび大波が呑み
今しも滑り崩れる、流離いの果て
濯がれた愛に 消える声」
花「黒い幻聴とともに、咲く
秋晴れのおまえが辿りつくべき港に
壊れた日の欠片とともに届く知らせは、
喘ぐ息すら止まる 「呪われた恋。
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