裏川/
RT
流れたくない、と
川がつぶやいたのを
聞いた詩人がおりました
詩人は
風が流れる詩を颯爽と
星が流れる詩を朗々と
時が流れる詩を粛々と
うたい紡いでは
流れる素晴らしさを川に説きました
川は
涙を流しながら
疾うに流れ去っており
詩人の目の前には
ただの川がただただ流れているのでありました
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