情事/
プテラノドン
割れた爪をぱちんと切る 君の音と
呼び鈴の音がかさなる。
そんな一瞬って、永遠になるかもしれない。
描かれた以上に、物事は動いていた。
ベランダに干されていたストッキングも
風に迷い込んで机の上に乗った羽も
とにかくまぁ、君は出ていった。
送り出すためだけの部屋がある。
5千億ターブの沈黙も―
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