ラバーソールは砕けない/虹村 凌
 
毎日が誰かの命日で
毎日が誰かの誕生日
毎日誰かが射精して
毎日誰かが受精する

同じ月を眺め
同じ太陽を眺める
半日遅れの月を眺め
半日遅れの太陽を眺める

いくつものサーバーや
いくつもの電波塔を通して
接吻を繰り返す新しい世代
デジタルな子供たち
手に持ったナイフも
どうしていいかわからない

だから踏み潰す
頑張った人間を
同じ土俵に戻す為に

そんな奴等を踏み潰す為のラバーソール
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