ある詩/
霜天
の隅で
この手紙を書いています
間に合わなかった人から、うっすらと白く、消えて
ここも、もう少しです、ね
そういえば、あの詩は
「ある詩、深い森に浮かんで」
軋むブランコの上で
手紙を受け取りました
消印もない、薄い夕暮れのような封筒と
どこかで見た覚えのある、詩が添えてありました
明日には、森がやってきます
浮き輪を用意しましょう
二人で、久しぶりに浮かんで
身近な可能性について、とかを
想像しながら
ある詩、どこにでもある足跡を
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