黒い波紋(十八)/
信天翁
秋霖が泣き止んだ 翌日
こんどは替わって 松籟が狂ったように
やしろの森をゆさぶりはじめた
白い季節はすぐそこに・・・
寡黙になって老残は祈った
郵送された同窓会報の訃報欄を眺めながら
シリアスな四次元の篝火に そして
シビアなタナトスの鬼火に
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