雨と殺戮/M?lodie
 
しまうけれど
そんな指先で鍵盤を弾く
呼吸を手繰り寄せては音が鳴る
掻き鳴らしてもっと
私の全てをもっと
こんな手じゃ何も生み出せない
何も選べない
何も守れないこの手じゃきっと
だけど感情は溢れて暴発して
涙が止まらなくなるから
誰か私を殺せばいい
そんな風に思って生きてきたはずなのに
今では私が誰かを殺している
毎日何かを殺している
雨が降る度に幾つも
何色もの傘を何処かに逝かせてしまうように

こんな声でも誰かに届きますか
届くことを望むのか私は
優しすぎる声ばかりが
隣には漂うようになってしまったのに
どうでもいいことのように何度でも
ワンコイン
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