荒川洋治を読んでみる(二) 『消日』/角田寿星
 
も残ってない。『ベラルーシ観光』の目玉が「廃墟探訪」というくらいなので、ほんとに根こそぎ持ってかれたんでしょう。

こういうお国柄を、荒川は知ってたか知らなかったかよく分りませんが、この作品の舞台としてはふさわしいように思えます。用水路っぽい小川がここかしこに流れてんのは、どことなくアジア的ではありますが。

この詩には、テロリストが登場します。うすみどりの、ふたりのテロリスト姉妹。んでこの二人、死んじゃうんですけど、いつ死んだのか分らないくらい秘めやかに死んでしまいます。
『消日』を読んで湧き起こった、ぼくの疑問。
1)どうしてテロリストがここに出てくんの?
2)テロリストたちは、
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