物影婦人/黒川排除 (oldsoup)
暗澹と試掘し立役者の前で
砕かれてむらさき
打ち寄せる波予感して震える花
牧師殺しても殺しても白い態残る
人格得て同義語と化す口と靴
布背負う重さ服もその一枚に数え
封筒の茶色も閉じて空を切る
やつれるまで日の明暗を塗り直す
ボウルのふちに四人十字に立ち向かいあう争い
のぼりつめた牛の角からとめ・はらい
埋めてきた目印も隠してきたわたしも失踪する
風前の風となるべく火を踏むかれ
夢だったのか 一枚地続きの靴底
獣地面に打ち付けた杭の番がくる
街の闇に数限りなく傘の対
この世に生を受けて蟻地獄である夜に触れる
記憶にない公園で新しく遊ぶ
眉残る鏡に無言の形容詞
連れ子の兵月を見ていたそう遠くない月
小高い丘の隣にベッドがあり地の鳴動
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