洗礼/
RAVE
豪雨の中
傘を持った私がいる
まるで鉛を
持たされたように
内側まで濡れた傘
アスファルトに削られる天辺
落下する雨粒
白ぼける視界
染み込む雨粒
滞る現実
傘を開かないのは
きっと
さっきまでの自分を死なせたいからだろう
溝に溢れる濁った水が
私から出て行った毒素であってほしいと
願った
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