罰/葉leaf
 
 休日の朝、西野は8時ぴったりに目を覚ました。
「なんてことだ! 8時ぴったりに目を覚ますなんて! きっとこれは、俺が幼い頃母親に欲望を抱いていたから罰が当たったにちがいない。時間のやつが、世の中の憎むべきやつらと結託してうまい具合に伸び縮みしたのだ。時間のやつめ、今の今までずっと復讐の機会を狙っていたのだな。」

 西野がカーテンを開けると、窓の外には快晴の空が見えた。
「なんてことだ! よりによって休日が快晴だなんて! きっとこれは、俺が幼い頃蟻を沢山踏み潰して殺したから罰が当たったに違いない。蟻はああ見えても空間のやつと仲がいいから、空間のやつに頼んで雲を消してもらったのだ。空間のや
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