BR69-01A-ナオミ/atsuchan69
 
どうしても人工のものとは思えない
人のこころに射るような煌きが瞳の内にある

縮れのない/長い黒髪が艶々と生きていた
失うべき幼さを残した神々しいほどの美形の顔立ちに
赤い毒色のルージュと 濃い化粧を施し
少女は原始の匂いを漂わせ/淫らな笑みをうかべ
「ゼンブOK と云う//

僕は/かっとして彼女を押しのけた
「これは生命への冒涜だ!

すると立体映像のT博士が浮かび、
彼は/ふかく溜息をついて苦笑し――
「バイオロイドは/あくまでも工業製品なのです
時代劇じみた倫理面での批判には返答しかねます
と云う//

「では質問させてほしい――
彼女は機械なのか?
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